青年海外協力隊 ニジェール活動日記

2004/07/29〜2004/08/29


ドッソ'(Dosso)の町の入り口に立つバオバブの木

先月に引き続き、ニジェールでの生活の様子を写真にまとめました。研修は今月いっぱいで終わり、来月からいよいよ赴任、活動開始です。

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現地語学訓練の様子(つづき)

先月から引き続き、8月18日まで現地語学訓練がありました。

ニジェールでは、日本人は床屋に行けません。なぜかというと、現地の人と日本人の髪質が全然違うからです。黒人は、男性も女性も、ちりちりした髪の毛をしています。ここには日本人の直毛を調髪できる床屋はありません。カミソリを介して、エイズなどのウィルス感染が起きるという事情もあります。

というわけで、ここでは日本人同士で髪を切っています。駒ヶ根訓練所のカリキュラムの中には理容技術の選択科目があり、それを履修した隊員が腕を振っています。

ちなみに、ニジェールの床屋には髪切り専門店と髪結い専門店の2種類があり、髪結い専門店のほうは利用している隊員もいます。
ニジェール文化体験ということで、女性隊員の有志が先生たちに髪編みをしてもらいました。

現地語学訓練所の周辺の様子です。雨期の今は一面ミレット畑が広がっています。今は緑に覆われている大地も、乾期の末期には赤土色になってしまうそうです。
ニジェールでは、すっぽんぽんの子供をよく見かけます。家庭によって方針が違うのか、服を着ている子はいつも服を着ていて、すっぽんぽんの子はいつもすっぽんぽんです。

写真の2人は、いつもすっぽんぽんの子です。涼しい午前中は服を着ていても、暑い午後はすっぽんぽんになっています。
語学の授業の様子です。ニジェールの公用語はフランス語ですが、農村部や地方では現地語しか通じない場合が多いため、ニジェールの協力隊員は皆派遣地域別の現地語を学習しています。
今回指導して下さったニジェール人の先生方です。先生方は皆ピースコーでもフランス語や現地語を教えています。
宿舎の近くで結婚式がありました。太鼓や笛の演奏もあり、とてもにぎやかな式でした。ただし、こちらの結婚式は男性側・女性側別々の場所で祝うのでおめかしした二人の登場というのはありません。
結婚式に現れたグリオGriot (詩人・音楽家や魔術師を兼ねる人)です。
宿舎の庭で、子供達がアラビア文字の勉強をしていました。コーラン(イスラム教のバイブル)を読めるようになるためです。宿舎の警備員が子供達に教えていたのですが、警備員がいない間は皆ふざけていました。
   

語学訓練の合間合間、皆近くの市場で布を買い、テイラーに頼んでニジェール服を作ってもらいました。

↑女性陣はとても華やか!
←こういうとき、男性陣はつまらないものです。
僕も作ってもらいましたが、男のニジェール服は寝間着みたいでいまいちです・・・実際、ニジェール人も、男性は普通に洋服を着ています。

※右端の写真の浴衣と、左の写真の作務衣は日本から持ってきたものです


宿舎のトイレ・シャワー室の様子です。日本のそれにくらべて、非常に暗く、汚く、壊れて使えないものが多く、唖然としました。
訓練の後半、5日間断水がありました。写真は復旧直後の水の様子です。水道管内に溜まった泥で真っ茶色です。その後も訓練修了まで水は濁ったままで、洗濯をすると白物がことごとくコーヒー色になってしまい大変困りました。

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