クスコから500キロほど南の、ティティカカ湖のあるプーノまでは、車で8時間、鉄道で12時間の長い道のり。しかし標高4000メートルの道中はアンデス山脈の眺めが素晴らしく、また点在するインディオの村を見るのも楽しい。
しかしながら、筆者はクスコで高山病にかかり高熱と脱水症状に見舞われていたため、車で8時間の道中はかなりつらかった。クスコで高山病になる人は多く、ツアーの中でも同様に参っている人が多く見られた。添乗員さんによると年齢では若い人の方が、性別では男性の方がなりやすいとか。実際、ツアーでも35歳未満(推定)の人、特に男はほぼ例外なくかかってしまった。
運悪く高山病にかかった場合は、道中のトイレには紙がないことが多いのでクスコのホテルからトイレットペーパーをいただいてくるのを忘れないこと、というのも添乗員さんからのアドバイスであった。
クスコを出てすぐの「チチャロン村」の名物、「チチャロン」。豚の皮を揚げたこの村の特産スナックで、街道沿いには油を満たした中華鍋と、写真のようなショーケースを出している店が連なっている。チチャロンはやや油臭いが以外とさくさく軽やかな触感で、脱水症状に見舞われてなければ結構いけていただろう。
ラ・ラヤ峠は、クスコとプーノのちょうど中間あたりにある、標高4300メートルの峠。右の写真がその付近のものだが、青い空と険しい山脈が広がる荒涼としたところであった。右はラ・ラヤ峠のそばの町、シクアニの市場の様子。でかい野菜やパンが屋台に山のように積まれていた。
左:全景 右:拡大図
写真は古代墳墓「シュスタニ」。塔のような建物は例によって石を組んで作られており、中にはミイラが入っていたと言われている。一部欠けているのは、スペイン人が侵略時に破壊した跡。
シュスタニ遺跡の周辺の風景。なぜかこの周りの地形は上の方がみな平らで、特に写真の「島」は完全に真っ平らであった。もともと平らな土地に水が浸食してこのような地形になったのだろうか。