観光客にとってのリマのお目当ては博物館。プレ・インカやインカの織物・土器の収集に生涯を捧げた実業家故天野芳太郎氏が建てた「天野博物館」ではインカ帝国以前の文明(プレ・インカ文明)の土器や織物を間近で見ることができたり(筆者はナスカ文明の土器を実際に触らせてもらった。肉厚で黒いその土器は見た目と異なりプラスチックのように軽く、大変驚かされた)、「黄金博物館」では無造作に並べられた大量の金・銀製の出土物を見ることができる。
さて、博物館については観光ガイドに譲り、ここではリマの町中の様子を紹介しよう。
リマの中心部。鉄道が全く無いため、道路は車で埋まっている。そのため排ガスがひどく、バスの窓は開けていられない。近年の経済復興のためか、真新しい高層ビルが目立ち、町も活気に満ちている。また、市内のあちこちにスペイン人が植民地時代に作った教会やスペイン風の建物がある。
左の写真は郊外のスラム。山肌に色とりどりの家がへばりついている。山頂には巨大な十字架が立っており、夜になると上の夜景の写真にあるように、どうやって光っているのか不思議なぐらいきらびやかに光る。
右の写真は日本大使館前。建物はすでに取り壊されていてひっそりしている。ちなみに地下道は軍の機密でどこにあったのかも知ることができない。