青年海外協力隊 ニジェール活動日記 2004/10/29〜2004/12/17

ページ1

ページ2

ページ3(このページ)

ページ4

トップページへ戻る

ニジェールのテレビ

ニジェールにはテレビ局が3局あります。1局は夕方から深夜、もう1局は昼間から深夜、あと1局は局が遠くて自分の居るところでは見えないので、結局午前中はテレビ放送がありません。ただし後で紹介する衛星テレビなら、朝も見られます。

番組は、ニュース、歌番組、情報番組、そのほかフランスからのアニメ、ドキュメンタリー番組、映画など一通りやっています。情報番組ではパソコンの組立方、Microsoft Wordの使い方なんかもやっているので驚きます。たまに操作間違ってますが・・・
映画はジャッキーチェンやブルースリーものを多くやっているらしく、ニジェール人は皆ジャッキーチェンとブルースリーをよく知っています。ニュースはフランス発のものも流れるので、日本の地震や台風、アジアの津波のことも皆よく知っています。

CMと番組の間で放送が途切れるのはしょっちゅうです。ボリュームも画面が切り替わるごとに大きくなったり、小さくなったりして困るのもいつものことです。画面に"STOP" "PLAY"なんて文字も出ます。以前、映画の画面がずっと乱れていてほとんどまともに見られないこともありました。放送局付近が停電の時は、当然放送は無しです。ニジェールのテレビ放送は、手作業で頑張って放送している様子が直に伝わってきます。

ニュース番組のアナウンサー。いつも怖い顔。
ニジェールの歌のプロモーションビデオ。番組と番組の間に時々流れています。ニジェールのカメラマンの腕はいまいちで、画面の構図やカメラワークの悪さが目につきます。踊り手の踊りや、編集のほうもかなりいまいちです。一緒に放映されているセネガルやインドのプロモーションビデオはすばらしいのですが、やっぱりニジェールではまだ技術がもまれて鍛えられる所までいってないのでしょうか。
これもニジェールのプロモーションビデオの一コマです。映像の舞台はなんと村の中で、実にニジェールらしい作品でした。
トーゴ制作のドキュメンタリー番組の一コマ。このときは「女性の生活向上」というテーマで、村の女性が抱える問題や、生活向上のための取り組みが紹介されていました。
ちょっと立派なアンテナを立てると、西アフリカ向けの衛星放送が見られます。このお陰で我が家では朝、ニュースを見ることができています。無料の1チャンネル以外は月19,000FCFA(4000円弱)を払わないと見られませんが、払えばNHKも見られます。
衛星放送では、日本のアニメも沢山やっています。写真は昔懐かしい『奇面組』です。コブラ。ドラゴンボール、キャッツアイ、金田一少年の事件簿、キャプテン翼、不思議の海のナディア、未来少年コナンなんかもやっています。もちろんフランス語吹き替えですが。

料金を払わなくても写真程度の画像(ゆがんでいる)は見られるので、たまにチャンネルを回して何をやっているかチェックして楽しんでいます。

お札が変わる!

ニジェールを含む西アフリカ旧フランス領国で、2004年末に旧札と新札の切り替えが行われました。最近旧札の偽札が出回ったので、おそらくその対処のための切り替えでしょう。新札にはユーロ紙幣と同じ偽札防止技術が使われているようです。

驚くのは、この切り替えがたった4ヶ月で行われたことです。2004年9月、いきなり「今年度末で旧札は無効になります」とアナウンスがあり、隊員は皆絶対そんなこと無理だと思っていたのですが、新年になったとたん本当に旧札を全く見かけなくなりました。12月31日の日、旧札が手元に残った人はどうしたのでしょう?


旧札です。民族衣装をまとった女性と、自然、そして自動車や飛行機、工場など近代化のシンボルが描かれています。

新札です。旧札より一回り小さくなりました。また、女性の肖像は無くなり、動物が描かれるようになりました。上中央の、頭の上から髪の毛のようなものが出ている像は、造幣局のシンボル像です。

次のページへ