青年海外協力隊 ニジェール活動日記2005/02/15〜2005/05/14 |
アメリカ人知人宅のプール |
いよいよ3月から、世界一暑いといわれるニジェールの酷暑シーズンが始まりました。 今回は暑気に潤いを与えてくれるニジェール川の風景と、今の時期に最盛期を迎えるマンゴーを紹介します。そのほか、週1回授業をしているカリマハロ技術訓練校の様子を紹介します。
3月から始まった酷暑のシーズンは、「暑い」というよりも「熱い」 といったほうがいいでしょう。屋外はまさに火であぶられているような熱さ。ニジェールの大地はほとんど砂がむき出しなので、砂の照り返しで空気も熱くなってしまって、日陰でも45度以上の、真夏のアスファルトの 上のような温度になっています。
空は連日快晴で雲一つなく、日陰の無いところでは一息つく間がありません。気温が体温よりもかなり高いので、壁、椅子、机など、触る物全てが熱く感じます。扇風機の風も熱風です。タクシーでも、窓から入る風が顔に当たって熱いので窓は閉めてしまいます。
湿度 が20%前後と乾燥しているのが唯一の救いで、水浴びをすると一息つけます。(これで日本並みの湿度だったら、汗で体温下げられなくて人は生きていけないでしょう。)
この季節、一番困るのが夜も暑くて寝られないことです。昼間、締めきった家の中は外より涼しいのですが、日中カンカンに熱せられた建物は夜になっても熱をもったままで、中ではとても寝られません。ニジェール人も隊員も、皆家の外に マットを敷いて寝ます。それでも午前3時頃まで外も暑くて寝つけられません。そのためこの時期は皆睡眠不足になり、昼間も皆辛そうに仕事をしています。
ある昼下がりの走行中のタクシー車内。温度46度、湿度14%です。 |
ニジェール川は、この時期水量が減って、中洲や両岸の普段水の下にある部分が見えてきます。水辺では子供達や家畜が水浴びをする光景が見られます。
ニアメ市内と、対岸の地区を結ぶケネディ橋の風景。ニジェール国内でニジェール川にかかる唯一の橋です。20年ほど前、アメリカの援助で作られました。対岸の地区はニアメのベットタウンになっており、また隣国ブルキナファソへのルートにもなっているため、一日中たくさんの車、人、荷物を積んだ人力車、ロバ、ラクダが行き交っています。車の少ない夜には羊飼いに連れられた羊の群れが道いっぱいに渡っていることもあります。 朝昼夕はニアメに通勤する人で渋滞します。橋の途中でタクシーやトラックが故障していることも多く、橋の上で10分以上待たされることもしばしばあります。 |
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橋のたもとで水浴びをする子供達。カメラを向けると大はしゃぎしていました。下は橋の上から撮った写真です。 |
牛の群れが、歩いて川を渡っていました。 深いところは水面に顔だけ出して渡っていました。歩ける深さなのかと思ったのですが、同僚に聞いたら牛は泳げるんだそうです。 |
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中洲は乾期になって面積が2倍近く広がりました。ここでは毎日洗濯屋が、町から持ってきた洗濯物を洗っています。 | |
洗濯屋の洗濯風景です。 | |
洗い終わった洗濯物は、地面に広げて干されます。日本と違って乾燥しているので、地面に置いてもそれほど服は汚れません。 | |
大きな布は木にかけて・・・ | |
自転車までも物干し台に使われます。 |
洗濯物が洗い終わる頃、中洲一面がカラフルな洗濯物に覆われます。 |