青年海外協力隊 ニジェール活動日記 2005/12/24〜2006/03/12

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ブルキナ地方都市〜バンフォラ・ボボデュラッソ

ブルキナの一番の観光地はワガドゥグから東に500kmのバンフォラという町です。交通手段はバスと鉄道があり、実はバスの方が早くて便も多くて便利なのですが、せっかくなので今回は鉄道を使って行きました。

立派な造りのワガドゥグ鉄道駅。線路はここからコートジボアールの首都アビジャンまでつながっています。

アビジャンは海に面した西アフリカ一の大都市です。今や旅客便は週3便しか残っていませんが、昔は大勢の人が利用したのでしょう。実際、ちょっと古いガイドブックを見ると400kmほど離れた第二の町ボボデュラッソまで急行列車が一日3便も出ていると書いてありました。

乗車した列車。アビジャン行きの国際列車で週3往復出ています。
車内の様子。1等車は無く、10数両ある客車は全部2等車です。座席はプラスチック製で、バスより断然ゆったりしていますが長時間乗っているとお尻が痛くなってしまいます。
各停車駅では売り子が野菜やお菓子を持って待ちかまえています。ただし大きな駅ではホームと外との間にロープが引いてあって売り子はホームには入れないようになっていたので(不正乗車対策でしょうか)、物を買うなら列車から降りなければならず面倒でした。

朝8時にワガドゥグを出発。車内は各ボックスに1人いるくらいで空いています。ボボデュラッソまでの道は国道と離れた所を走るため、結構こまめに止まって客が乗ったり降りたりしていました。

しかしスピードののろいこと!結構まっすぐな線路なのに、30〜40キロしか出していないように感じます。ボボデュラッソに着いたのは夕方5時半で、バスなら5〜6時間の所を9時間半もかかりました。

ボボデュラッソで客がどっと乗ってきて、車内は一気に満席になってしまい、通路にも人があふれました。皆ここから列車に乗ってコートジボアールに行くらしく、ボボデュラッソを出て係員が出入国書類とビザのチェックに回って来たときは周りの人ほとんどがチェックを受けていました。夜はバスが盗賊団に襲われる国なので、夜行で安全に移動できる列車は重宝されているのでしょう。

目的地バンフォラに着いたのは夜の8時。バスなら8時間の所を12時間かかり、さすがに疲れました。


バンフォラ

バンフォラはブルキナで4〜5番目くらいの町です。バンフォラの後背地、マリとの国境付近には小さな山脈があり、その山脈が蓄えた水が一年中滝となって流れ出ているためバンフォラ周辺は本当に緑豊かで、ここは日本かと錯覚するほどでした。

バンフォラ名物の滝。
滝の上流には泳げるところもあります。この日も欧米人が何人か泳いでいました。
バンフォラの湖に住むカバの親子。ピロッグ(小舟)に乗って見に行きました。
サトウキビプランテーションの散水機。バンフォラ郊外には広大なサトウキビのプランテーションがあり、24時間運転の製糖工場もあります。
バンフォラ市内では、サトウキビから作られたアスファルトが使われています。もちろん砂糖なので雨期になると溶けてしまい、毎年敷き直す必要がありますが、なんともバンフォラらしいアイディアです。ちなみにサトウキビアスファルトの上はほのかに黒砂糖の香りがしました。
バンフォラ近郊の奇岩群「ドーム(Domes)」。辺り一帯に層状になった岩が頭を突き出しています。
ドームの奇岩の一つ。

ボボデュラッソ

バンフォラからの帰り道、ブルキナファソ第二の都市ボボデュラッソにもバスの乗り換えのため4時間ほど滞在しました。

ボボデュラッソ市内にあるにある伝統的な様式のモスク。同じようなモスクはマリや、ニジェールのアガデス(今隊員は行けない)にもあります。

ニジェールとの比較

ブルキナファソはニジェールと同じ内陸国で、一人あたり国民総生産もそれほど変わらないためあまり違いは無い思っていましたが、実際行ってみると確かな国力の差を感じました。

まずどこでもフランス語が通じるという点です。旅行中フランス語が通じずに困ったことはありませんし、ブルキナの隊員はほとんどがフランス語で活動をしています。ニジェールでは、フランス語で活動している隊員は官公庁と高等教育機関で働く隊員以外あまりいません。ニジェールの共通語が主要2民族の言語(ハウサ・ザルマ)になっているのに対し、ブルキナは60近い民族がいるため共通の民族言語が無く、フランス語が共通言語として使われているという背景はありますが、いずれにせよフランス語が通じると言うことはそれだけ教育水準が高いことを示しています。

次に、国内のあちこちで国外向けの商品作物を作っているという点です。ブルキナはアフリカの綿花の一大生産地となっていて、2005年は作りすぎて綿花の価格が暴落して問題になったほどです。鉄道沿線には綿花畑が続いていましたし、綿花を処理する大きなプラントもボボデュラッソの線路沿いに見かけました。また、上でも挙げたようにバンフォラ近郊ではサトウキビのプランテーションがあります。ニジェールのウランのような天然資源を持たないブルキナですが、現政権の綿花奨励策が功を奏し、ここ数年は高い経済成長率(2004年3,9%)を 維持しています(ニジェールは2004年0.9%成長)。

物価の安さにも目を見張りました。前にも書きましたが野菜は半額以下です。肉の価格は分かりませんでしたが、ヒツジ1頭の価格は15,000フランセーファく(3,000円)くらいだそうで、これもニジェールの半額です。 一人あたりの収入が同じでも、食費が半額で済めば生活の余裕は全然違うことでしょう。

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