青年海外協力隊 ニジェール活動日記 2005/12/24〜2006/03/12

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ザンデール訪問

現在ニジェールで隊員が派遣されている最も東の都市、ザンデールに行く機会があったのでその様子を紹介します。ニアメからザンデールは約900km、東京から北九州市くらいの距離があり、バスで12時間の長旅でした。

ザンデールの展望。町中は緑が多いですが、奥には荒涼とした大地が広がっています。
ザンデール周辺には写真のように丸い岩がごろごろ転がっている場所がたくさんあります。
ザンデール市内の様子。ザンデールはこの付近の一大民族であるハウサ族の王の家があり、またニジェール建国後数年間はニジェールの首都だったこともあって町の規模は大きいです。ニアメから遠いといってもここら辺の町は隣国ナイジェリアとの結びつきが強く、辺境という印象はありません。
自動車整備隊員が活動しているCFPA(Centre de Formation Professionnelle d’apprentissag : 見習い工養成学校)。ニアメのカルマハロ技術訓練校と対になってニジェールの中等技術教育を担っています。

教育の対象はカルマハロと同じく中学卒業レベルの若者で、学科は溶接科、建設科、配管科、自動車科、電気科、秘書会計課の6つです。構内は綺麗に清掃されていて、比較的良い学校運営がされているなと感じました。

溶接科の様子。設備は整理整頓されており、床も綺麗に掃除されていました。
建築家の実習の様子。男子生徒に交じって女子生徒が一人実習に取り組んでいました。工業学校、しかも建築分野に女性がいることは非常に珍しいです。

ミリア訪問

ミリアはザンデールから20〜30kmほどさらに東に行ったところにある小さな町で、かつて隊員が派遣されたこともある町です。ザンデール滞在中の小旅行ということでタクシーをチャーターして行ってきました。

ミリアに入ってまず感じたのは緑が多いということです。町中も綺麗な並木が続いていました。
ニジェールでは珍しいバオバブの林。
ミリアは水脈が浅いため比較的簡単に水が手に入るようです。写真の井戸の深さは5〜6mで、ポンプで水を揚げていました。ニアメ近郊では50m〜60mの井戸もあることを考えると段違いに恵まれています。
訪れた農園では、マンゴーやパパイヤの苗木も作っていました。
ミリアの特産は土器です。さらさらの土と粘土質の土を混ぜ、天日で乾燥させたあと火で焼いて固めます。
ミリアの土器。もともとは色を塗っていなかったのですが、ミリアにいた隊員が色を塗って商品価値を高めることを教えて、それから色つきの土器も作るようになったそうです。

とはいっても、右の土器は250フランセーファ(約50円)、左の土器は少し高くて300フランセーファ(約60円)。もう少し高く値段を付けてもいいのにと思います。あと、他のニジェール製品同様形が全体的に歪んでいるので、もうちょっと頑張って美しいものを作って欲しいところです。

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