青年海外協力隊 ニジェール活動日記 2005/12/24〜2006/03/12

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タバスキ(犠牲祭)

今年は1月10日がタバスキ(犠牲祭)の日でした。タバスキについては1年前の報告も見てみてください。今回は実際に羊や牛を屠るところを見てきましたのでその様子を報告します。

羊の屠殺の様子。この日家畜の喉を割くことが出来るのは、マラブーという周囲の人からイスラムの教えをよく知っていると認められた人だけ のようです。でもマラブーでなくても神への感謝の文句を言えるならいいという人もいて、本当のところはよく分かりません・・・

マラブーは家畜の喉を割く際に神への感謝の文句を唱えるですが、心の中で唱えてもいいらしく、その場合は無言です。

イスラム教では、イスラム教徒以外の人間がさばいた肉は食べてはいけないことになっているので、いくら非ムスリムの隊員が興味を持ってもこの作業だけはまねが出来ません(さばいた肉を全て自分たちだけで食べるのなら別ですが)。

喉を割かれた羊。こういう作業を見慣れていない日本人にとっては少しきつい場面です。
子供達は真剣な表情でその様子を見ています。
牛も同じように首を切って屠ります。さすがに羊のように簡単に押さえ込むことはできず、2人がかりで足にロープを絡めて倒していました。しかしいつ見てもニジェールの牛は驚くほど痩せています。

ちなみにニジェールでも食肉処理場ではこんな手間はかけておらず、電気ショックで気絶させているそうです。

牛の解体の様子。まずきれいに皮をはがして、その後内臓を取っていきます。
内臓と肉ときれいにばらされました。この後腸は中のものを押し出してきれいにしてから調理します。

村では胃の中の内容物も飲むそうです。村で活動する隊員が、村人にそれを勧められたけれどもさすがに飲めなかったと言っていました。


蟻塚

ニジェールの草原には、場所によって高さ50cmくらいの盛り土があちこちに出来ているところがありますが、これは実は蟻塚です。普通の蟻塚は大きくてもせいぜい1mくらいなのですが、今回は巨大な蟻塚を見る機会がありましたので紹介します。

これがその巨大蟻塚です。ニアメ近郊のキリンツアーの途中にガイドが連れて行ってくれました。高さは3m近いでしょうか。
表面の様子。どこまで続いているのかわからない深い穴があちこちに空いていて、アリの姿は見えません。表面は固く、まるで軽石のようでした。

岩塩

ニジェールでは時々ラクダで運びやすいように柱状にした岩塩を見かけます。これも最近市場で写真を撮る機会があったので紹介します。

写真中央の茶色や白の短い柱が岩塩です。茶色い方は土の塊のようにしか見えず、これを口に入れるのはちょっと勇気が要ります・・・

ニジェールのカバ

ブルキナ旅行のページでカバを紹介しましたが、ニジェール川にもカバは住んでいて、ピロッグ(小舟)に乗って見物できます。

ニアメから40kmのブーボン村近くで見たカバの家族。

ただ、野生のカバは昼間滅多に陸上には上がらないので、見えるのはニジェールもブルキナも写真のような耳と鼻くらいです。

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