2010中国(上海万博・桂林・西安・北京)

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上海 Shanghai

西安・桂林では移動は全部ツアーで楽できましたが、上海は全部自分たちで動かなくてはいけません。普通のツアーでは朝から万博に行くのですが、万博は夜景がきれいと聞いていたので、夜まで会場に居ることを考えると朝からは疲れるので、午前中は市内観光にしました(もう一つ、後で書きますがリニア乗車の都合もありました)。

まず2010年現在『世界一高い場所にある展望台』がある上海環球金融中心に行き、その後古い庭園の豫園(ユーユアン)に寄ってから、上海万博 に向かいました。

地上500mの展望台からの、上海の中心地『外灘』の景色。大気汚染は前来た頃よりひどくなっているような・・・。すぐそばにあるはずの万博会場が霞んで見えませんでした。

ところがこの霞みは黄砂の影響もあるようです。帰国して東京まで黄砂が来ているニュースを見て気づきました。普通は黄砂というと春で、この時期は珍しいとのことです。

上の2つは豫園。右は豫園の周りにあるショッピングエリアです。万博の飾り付けがしてありました。日曜日なので豫園の中も外も大混雑。

午前11時、いよいよ万博です!万博の最後の一週間は各日専用のチケットが必要で、日本のJTBで手配して今回持ってきました。お金もパスポートもカメラも、無くしてもなんとかなりますが、このチケットだけは絶対に紛失できません!会場のゲートにチケットを入れ、通れたときにようやく肩の荷が降りました・・・

有名なパビリオンは要予約だったり、2〜3時間待ちだったのでもっぱらパビリオンの外観見物を楽しみました。右の写真はイギリス館です。衛兵の帽子のモチーフなのかな?
オーストラリア館。エアーズロックっぽい外観。
デンマーク館にあった、本物の人魚姫の像。春にコペンハーゲンにいったのに、『万博に出張中』だったので今回意地で見ました。デンマーク館の展示はこれだけでしたが、人魚姫が360度、上から下から見られたのでよかったです。

ポーランド館にも入りましたが、先進国のパビリオンの展示は自国の特長を芸術的に見せているようなものが多い感じです。

チリ館に展示されていた、炭坑落盤の救出に使われたカプセル。本物です。救出が終わってすぐ万博に持ってきたそうです。
上海万博と言えば中国国家館のパビリオン。ただしここは予約が必要で入れませんでした。
アフリカ地域館では、私が2年過ごしたニジェールもブースを出していました。織物や置物が懐かしい!
夜景は事前の情報通り、とてもきれいでした。
きらびやかな上海企業総合館のイルミネーション。
中国鉄路館。中国では現在、飛行機と鉄道が熾烈な競争をしているそうで、中国鉄路館では国内を短時間で移動できる高速鉄道網の整備計画を展示(3D映画)していました。
上海〜北京を時速380kmで結ぶ新幹線の模型が展示されていました。

万博の感想

ずばり、『巨大な学芸会』といった感じでした。各国が思い思いに自国をアピールする場・・・正直なところ、実際にその国に行ったことがあると、パビリオンの展示は見てもあまり面白くないと思います。なので万博は、昔の日本や、今の中国の人たちが世界を知るためのイベントなんだなと理解しました。パビリオンの外観はどこも個性的で面白かったですよ。

あと、素知らぬ顔で列の順番抜かしをしようとしたり、レストランの食券売り場で並ばずに我先にと群がる現地の人たちにも少々疲れましたが、母が言うには「昔は日本もこうだった」とのこと。パビリオンの前の行列エリアでは、2メートルおきくらいでゴミ箱が置いてあり、『大声を出したりケンカをするのはやめましょう』と書いてある看板も掲げられていて、運営の方の苦労が忍ばれました。

そういえば、万博会場で一つ微笑ましい出来事がありました。ベンチで休んでいる時、学生かと思われる1人の女の子がアンケート用紙を持って話しかけてきたのです。どうも万博運営についてのアンケートのようでしたが、アンケートはすべて中国語なので「私たちは日本人で、中国語はあまり分からないよ」と中国語で答えたところ、彼女は2、3秒何かを絞り出すように考えた後、「スミマセン!」と日本語で行って恥ずかしそうに走り去っていきました。

今回の旅行は魚釣島の騒動の直後で、出発前に周りにずいぶん心配されましたが、旅行中反日的な態度に会うことはなく、むしろ桂林のおばあさんやこの女の子のような暖かい対応に出会うことができました。反日はやはり誇張されて報道されているという印象です。

万博を後にして・・・

万博は最終日もいつも通り24時までオープンしていましたが、パビリオンは21時を過ぎると徐々に閉まり始めたので、自分たちも9時半頃に会場を後にしました。そしていったんホテルに戻り、レストランで夕食後、ライトアップされた外灘(ワイタン)を見に行きました。

上は夕食の内容。豚バラの甘辛、ニンニクのきいた揚げエビ、トマトチャーハンです。どれもとても美味しかったけど、豚バラは2/3くらいが脂肪だったのでさすがに腹にこたえました。

右は外灘の夜景。浦東側の景色です。

同じく外灘の夜景。租界時代の建物がきれいにライトアップされていました。

最終日

前回上海に来たときは建設中だったリニアに、今回是非乗りたいと思っていたのですが、前日の桂林からのフライトがリニアのある浦東空港ではなく虹橋空港になってしまったため、上海に着く直前まであきらめていました。ところが「日本のリニア(17年後くらいに開通予定)には乗れるかどうかわからないので絶対乗りたい」という母の強い要望により、最終日に考えていた市内観光を万博当日に移し、最終日はリニア乗車に変更しました。

上海リニア。ドイツの技術を使ったもので、浦東空港と市内を7分で結んでいます(リムジンバスだと30分くらい)。最高速430kmを出していたのは30秒くらいで、飛行機の離陸の滑走がずっと続くような感じでした。今後、万博跡地を経由して杭州まで延長される予定だそうです。

なお、430km/hを出すのは昼間の時間帯だけです。騒音対策?乗りに行く方はご注意ください。

最高速の時のリニアの動画です。画像をクリックすると再生します(MPEG2)。

さて、市内からリニアに乗って着いたのは浦東空港。しかし自分たちが乗る飛行機は虹橋空港発です。そこで浦東空港からリムジンバスに乗り、虹橋空港へ。途中事故渋滞があり、またリムジンバスが着いたターミナル2と、国際線の出るターミナル1がバスで20分と非常に離れていたので、チェックインしたのは出発の80分前でした。

飛行機は無事離陸し、午後5時に羽田空港新国際線ターミナルに到着。母はそのまま午後7時発の高知行きフライトに乗り継いで行きました。夜10時、母の自宅到着の報を聞き、ようやく5泊6日の中国超弾丸ツアー終了です。

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