青年海外協力隊 ニジェール活動日記 2005/10/05〜2005/12/23 |
2005年11月29日から12月2日までの4日間、アフリカファッション国際フェスティバルのFIMA(フィマ Festival International de la Mode Africaine)がニアメとその近郊を会場に行われました。FIMAはニジェール出身で現在パリで活躍中のデザイナー、アルファディ氏が主催しているファッションショーで、1998年から始まってだいたい2年おきに行われ、今年で5回目になります。日本でも滅多に無い ファッションショーを見るチャンスを逃すまいと、隊員20人でツアーを組んで見に行きました。
メインのファッションショー会場は、ニアメから16kmのソトレ砂丘そばに設けられました。 FIMAは毎回ニジェールの見所に会場を設けるのがポリシーのようで、それこそ初回はニアメから1000km以上離れたニジェールの一大観光地アガデス が会場でした。最近は交通の便を気にしてかニアメ近郊が多いです。 |
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砂丘会場のショーではフランスやアフリカ各国、遠いところではアメリカ合衆国からもプロのデザイナーが参加して作品を披露しました。モデルも人間離れしたスタイルのトップモデル揃いです。 | |
ファッションショーの合間には有名歌手のコンサートやアフリカンダンスのショーまで用意されていて、今思い返しても夢かと思うような3時間の超豪勢なファッションショーでした。観客も普段テレビでしか見られない有名人が目の前に現れて、しかも一緒にステージで踊れたりしたので大興奮していました。 | |
ショー開始前には楽屋も見学できました。化粧中のトップモデルも写真取り放題。日本では考えられません。 | |
こちらはニアメ市内で行われたアフリカ若手デザイナーのショー。アフリカにある素材を生かした、もう服とは呼べないような超個性的な作品が披露されました。写真中央の作品はカラバス(ひょうたん)で作られています。 | |
中央はニジェール人若手デザイナー。両側の女性が着ているのが彼の作品です。砂漠の民トワレグ族の銀細工をデザインに取り入れています。 | |
本イベントを主催するデザイナーのアルファディ氏。ニジェール人ですがアラブ系なので肌は白いです。同僚によると「アルファディは今世界一有名なニジェール人」だそうです。 なお、彼のホームページ http://www.alphadi.net/ で彼の作品が見られます。彼の店はパリとニアメにあります。 |
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ファッションショーの進行役には、フランスのアフリカ向けチャンネル「TV5(テーベーサンク)」のニュースキャスターが呼ばれていました。 |
FIMAはもの凄いイベントでした。ニジェールどころか、日本でも有名人を集めてここまで盛大なイベントを行うのは簡単ではないでしょう。入場料はメインのファッションショーでもせいぜい10,000フランセーファ(約2000円)で、これではデザイナーの渡航費すら出ません。おそらく色々な所から援助金を引き出して実現したのでしょう。それだけの有名人を集め、資金も集めたアルファディ氏の手腕と故郷へのこだわりには驚嘆させられます。
ただ残念ながら観客は近隣諸国のアフリカ人が多く、ニジェール人は少なかったようです。ニジェールの人はまだ衣食住で手一杯の人がほとんどで、こういう 芸術物にお金を出す人はまだ少数なのです。
FIMA2005のホームページ(仏語) http://www.fima2005.net/
※2005年のフェスティバル専用サイトなので、ページが無くなっている可能性もあります。その場合は上に書いたアルファディ氏のホームページを見てみてください。